瀬戸内寂聴が数えで100歳になった。月一回の新聞の連載エッセイで明かしていた。
ちっとも喜ばしくないが私も喜寿だ。
七十七を喜寿というのは「喜」の字を「㐂」と書いて、これが「七十七」
に見えるからで、八十八の「米寿」は「米」の字を分解すると、八十八になるからだ。ついでに「卒寿」は「卒」の略字が「卆」で「九十」に見えるからである。
もう一つついでに白寿は何歳か?九十九歳である。百歳の「百」の上の横棒をとると「白」になるので白寿は九十九歳!
なんと駄洒落っぽいネーミングというか、だけどこういうのが好きだ!下記の本の受け売りだが・・・・
            「九十八歳になった私」
この本は暇つぶしに何気なく図書館で借りて寝る前に読んでいた。設定は2047年、その前年に東京大震災が起こり関東平野が壊滅して、栃木県の仮設住宅に移った98歳の老人がブツブツ、愚痴とも苦言とも諦めとも、なかなか死ぬことが出来ない状況を表した近未来独白小説で結構面白かった。自分も98才まで生きている可能性はほとんどないが、テニスもゴルフも車の運転も出来なくなったらあとはボケるだけになって、なかなかあの世に行けないジレンマに悩まされるのかな・・・・
ちなみにこの本の著者の橋本治はこの本を書いた2年後に亡くなっている。ちょっと想定外だっただろう・・・。